音楽との出合い
今思い起こすに、音楽との出合いは小学校時代の「ハーモニカ」に遡る気がしています。親に強請って買ってもらったハーモニカに夢中になり、音楽の教科書にあった童謡唱歌に飽き足らず、ラジオから流れていた歌謡曲を吹いていました。
中学校時代は模型飛行機に興味が移り音楽とは無縁の時を過ごしましたが、高校時代は放送部に入部し番組作りやレコードコンサートを開くなど音楽に触れる機会が多くなりました。
その頃は、ビートルズ旋風が日本にも及んでいましたが、放送部では「ビリーボーン」「パーシーフェース」等のイージーリスニングや「ベンチャーズ」「スプートニクス」といったエレキ、「ジリオラチンクウェッティー」「ボビーソロ」らのカンツォーネを良く聴いていました。
最近は、クラシックとジャズが中心でこれらの曲を耳にすることが稀になりましたが、偶にカーラジオから流れることがあると当時のことが懐かしく思い出されます。
聴くクスリ
上前純一郎著に「読むクスリ」という、こぼれ話とか、涙ぐましい話とか、ほのぼのとする話などが纏められたエッセイ集(20巻ほどあった?)を愛読していた時期がありました。近頃では音楽は「聴くクスリ」と思っています。癒し慰め励まし薬、時には睡眠薬(?)として幅広い効能を持っています。それどころか、モーツアルトで野菜や果物の育成、焼酎の熟成等効能は人だけに留まらない様でまさに万能薬の様な気がしています。しかも副作用が少ない様なので、これからは多用してアンチエイジングへの効能を試してみようと思っています。
目で聴く
この数年は1回/月のペースでコンサートを聴きに出かけています。
昨年あたりまでは、我が家のオーディオシステムの音と生演奏の音を常に比較し、音楽を聴くよりも音を聴く方に神経が集中していた気がします。
生の音や演奏会の雰囲気を知ることは大切ですが、録音された音楽と生演奏とは別物と割り切り、レコードやCDの音楽を楽しんだ方が良いと思っています。
最近、生演奏や映像を伴ったメディアで音楽を聴くと、音だけでは気が付かなかったメロディーやハーモニーが聴こえるということ、すなわち音楽には「目で聴く」部分があることに気が付きました。
諸先輩からは「今更何を!」と言われそうですが。
LPレコードと真空管
世はCD,DVD,PCオーディオと音楽ソースはデジタル、装置はヘッドホンが全盛の様ですが、私は未だにLPレコードと真空管アンプに執着しています。
オーディオシステムはそれ自体が楽器と思っていますので、古楽器が今も愛されている様にアナログはアナログのまま奏でる装置に愛着を持っているに過ぎませんが、その内に宗旨変えするかも・・・
キョウイクとキョウヨウ
昨年6月に40年余の会社生活に終止符を打ち、所謂「毎日が日曜日」の仲間に身を置いて早一年が過ぎようとしています。
退職前には、先にリタイヤした先輩や同期から色々なアドバイスがあり、その中のひとつが、退職後はキョウイク(教育?)とキョウヨウ(教養?)が肝要と。何を今更と思ったところ、実は「今日も行くところがある、今日も用事がある」という事でした。
なるほどと感心したものの、私自身ふと気が付くと、地縁血縁のない現在の家を終の棲家と決めたものの、何十年も自宅と会社という点と点を行ったり来たりで、地元との付き合いも殆ど無い状態でした。
そんな折、ネットで目に留まった「我孫子オーディオファンクラブ」に入会出来たことは極めてラッキーでした。
近隣の同好の士と定期的に交流が図れ、楽しい時間と共に勉強の場としても、素晴らしいクラブと思っています。私にとって格好の「キョウイクとキョウヨウ」となった次第です。
取り留めの無い駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
バトンを渡辺豊治さんにお渡しし〆とさせて頂きます。